Aikido yuishinkai
合氣道唯心会
HOME 合氣道 丸山維敏 岡嶋泰樹 稽古場紹介 旅 日 記 セミナー NEW
丸 山 先 生 の 旅 行 記

ヨーロッパ指導記


オランダ

   ルフトハンザ4662便は森の都を眼下に楽しかった一週間の想い出を乗せて、快晴のヨーロッパ
  を一路オランダは、アムステルダム・スキッポール空港へと向かう。

   スキッポール空港には、全オランダ合氣道唯心会チーフ・インストラクターのウイル・ストールマン
  氏、ロッテルダム合氣道唯心会責任者のピーター・バン・ドンゲル氏が出迎えに来てくれていた。

   今年4月、ウイル氏を代表とするオランダ合氣道唯心会の各道場主13名がニ週間の予定で来日
  し、私と岡嶋先生、霊気マスターであり操体法指導者の落合久美さんより、指導を受けているので
  親しさは人一倍である。 おまけに私が招待した伊豆湯ヶ島温泉でピーター氏は間違えて堂々と
  女湯に珍入し、お湯をぶっ掛けられて全裸のまま、廊下を走り逃げたというエピソードの持主である。

   私はピーター氏の家に泊めて頂いたが、氏はロッテンダムの大学教授で、奥様のトルゥディさんも
  教授夫人にふさわしく、家では礼儀作法に厳しく、3人の娘さんは一番下を除いて嫁がれている。
   その厳しさは食事の時にはっきりと出るので、私としてはオランダの上流社会の生活を身を以って
  体験でき、大変良い勉強になった。

 翌日は船でご夫妻とウイル氏と千年の都ウードリーヘンにいき古城
を見学する。
   日本通のドルチエ嬢も途中から参加する。
 彼女は日本、ドイツのセミナーにも参加し、小さいながら一道場主である。
また元は、ニューヨークに住む私の親友の今泉鎮男氏の弟子で、氏の主催する真武道会のオランダの道場主であった。

 勿論、彼女は今泉氏の快諾を得て、私の合氣道唯心会の傘下
となったのである。
 この後、彼女はトルウデイさん共々、常に私に連れ添って面倒
を見てくれることになる。
  

   


   翌8日、ピーターご夫妻、ウイル氏、ドルチエさんとシー・ランドという開拓途中の地を見学する。驚く、
  なかれ、紀伊半島と四国の入口を堤防でふさぎ、11基の風車で水をかき出して、瀬戸内海を土地に
  しようという位の計画である。瀬戸内海ほどの規模ではないが、「まあ、三・四百年もすれば・・・。」とい
  うオランダ人の息の長さに心から感動をした。

   その夜からセミナー開始。
   翌9,10日と合氣道、新陰流、稲妻の型、胡蝶足止めの法等を教える。ピーター氏の3人の娘さんも
  実家に泊まり掛けで来てくれ、また数百キロ離れたアークマーからマタイン氏、イギリスからデニス・
  バーク氏も駆けつけてピーター氏の家に泊まってセミナーに参加したから、如何に豪邸とは云え、その
  にぎやかなこと。広い台所ではトリウデイさん、ドルチエさん、3人の娘さんの食事係がわいわい云いな
  がら作っている。ドルチエ手作りのケーキで私の合氣道50周年を祝ってくれる。また9日にはセミナー
  終了後、近くのホールを借り切って、参加者全員で私の50周年記念パーティーを開いてくれた。本格的
  バンドも入り、歌声は夜遅く迄、その地リッデルケルクの夜空に響き渡っていた。
  参加者の中には、フランス在住の合氣道の田村信喜師範の弟子で
  首都アムステルダムに本部を置く
  ショシン会道場のポール・ジャセン氏、ジャネット夫妻も弟子を引き
  連れて来られた。
   「田村師範よりよろしく」とのメッセージもあり、ドイツ共々旧知の仲
  の有難さ、浅井・田村両師範の懐の深さに感じ入った。
   また清水師範の天道流合氣道の人々も数名参加された。

   11日はYUKIセミナー
   霊気、操体法、活元運動等々教える。ピーター氏の3人の娘さん、奥様、ポール、ジャネットさん等も
  参加、意義深い一日であった。

   
 最後の12日はサフアリパークを見学、夜はピーター氏の道場で稽古をつけ、三週間のヨーロッパ指導旅行を終了した。

 翌13日、チーズの街ゴーダを見物して、夜8時15分、スキッポール空港発JAL412便で想い出多いヨーロッパに別れを告げた。


   
   「愛と感謝」 私のテーマはそのままヨーロッパの人々の胸の奥深く残ったようだ。笑いあり、淡い恋
  ありの想い出は再び、北海を見下ろす私の胸に暖かく静かに燃えていた。